[はじめに]
今まで堅苦しい本(本っていうのは堅苦しいものだと勝手に思っていました。)ばっかり読んできました。しかしこの本は衝撃的なほどに下品で、乱暴で、でも現実的で、勇気を持てる本でした。

[お勧め]
何をやってもうまくいかない、やりたいことが見つからない、やる気が出ない、そんなことを考えている人。自分に自信がない、焦りを感じている人、そんな方々にお勧めします。

[書評]
思考は現実化しない。世の中の成功法則は、たまたま成功したすごい人の戯言でしかない。そもそもたまたま成功した人にしか発言権がない。だから、それを学んで、同じようにやってみても上手くはいかない。

僕たちは生まれてから今まで様々な洗脳を受けている。迷惑をかけない、リスクは危険、夢を持った方がいい、損得勘定、答え探しの教育、選択肢の中に必ず正解がある…etc こんなのは勝手な行動をとらないためのまやかしで、誰かの奴隷にされているだけ。

認識を変えなければならない。
この世に意味のあるものは存在しない。だから、自分で意味を見出すしかない。自分を信じるしかない。でもみんな自分の価値で生きていない。誰かの価値、与えられた価値で生きている。だから権威ある人の意見に流される。そうなると、価値は自分の外にあることになり、自分自身に価値がないことになり、自信を失い、自分を責める。そうなる必要はない。そもそも意味なんてないんだから。

好きなことがあるならそれは成功しているということ。出会えたということ。ないなら、出会っていないだけ。あるから凄い、ないからダメなのではない。落ち込む必要はない。出会えるまで、片っ端からやったことがないことをやるしかない。そうして出会えれば成功している。

著者は、編集者として10年間でベストセラーを連発し、累計1,100万部以上の発行数を誇る、長倉顕太氏。自分は凡人で、凡人でも勝てる、その方法は成功者の言うそれとは全く違うと語られている通り、かなり衝撃的な内容だ。言葉遣いはきつくて、内容は下品なものも多いが、不思議と心地よい。恐らく、自分の中で矛盾していたこと、気持ち悪く思っていたことを言い当てているからではないか。
人は他人とのかかわりの中でしか自分を認識できない。自分がなければ、好き嫌いもないし、自分の人生を生きられない。だから他人と関わるしかない。
自分で意味を見出すしかない。それを発信すればいいだけ。そうすれば嫌われるかもしれないけど、同志に出会えるかもしれない。その人たちとのかかわりの中で、やりたいことに出会えれば勝ち。凡人でも勝てる。自分でも勝てる。だから動こう。
この本は、これからの人生を変える勇気をくれる本でした。